時は平安時代。
雅な印象の畳に座って静かに考えを巡らせている巳の関白を図案化しました。
縁起のいい色と言われている赤い背景の中で、白い巳がとても目を引きます。
「立身出世し平安な日々がおくれますように」という想いを贈る年賀状です。

最初に考えられた図案には
巳以外は何もないシンプルな
ものでした。
designed by PRINTBOY
全く新しい年賀状を作りたいという想いから誕生した本ブランド「ETO Series」。
既存の年賀状デザインの概念を取り払い、新しい色使い・大胆なデザインアプローチ・グラフィカルなイラストや
タイポグラフィー・積極的な古典芸術の引用など、様々な方法を模索した年賀状全32デザインが今年も完成しました。
ここでは、その中でも特徴的な9種類のデザインを制作の想いを含めてご紹介いたします。
年賀状選びのご参考にしていただけますと幸いです。
時は平安時代。
雅な印象の畳に座って静かに考えを巡らせている巳の関白を図案化しました。
縁起のいい色と言われている赤い背景の中で、白い巳がとても目を引きます。
「立身出世し平安な日々がおくれますように」という想いを贈る年賀状です。
最初に考えられた図案には
巳以外は何もないシンプルな
ものでした。
とことんシンプルな図形で富士山を表現したい。
そんな想いでこの図案のデザインはスタートしました。
高くそびえ立つ富士山を雪と太陽の欠け具合だけで表しました。
可能な限りシンプルに、余計な飾りを加えない潔いデザインで。
よくあるような富士山ではなく、少しひねりを利かせた本図案は
幅広い年齢層の方に喜ばれます。
ETOシリーズでは毎年海外の図案をモチーフにして年賀状を作成しておりますが、本作もそのひとつ。
巳に関連して描かれることの多いクレオパトラをモチーフにした図案です。
額には巳をあしらった飾りを着け、綺羅びやかな衣装を身にまとったクレオパトラが左手を上げて微笑んでいる様子は、挨拶をしているようにも見えますし、何かを祈っているようにも見えます。
性別・職業問わず幅広い方にお贈りいただける年賀状です。
海外美術館が所蔵しているオリジナル図案
江戸時代中期の浮世絵師 鈴木 春信による「一富士 二鷹 三茄子」を用いた図案です。
原画では和服の色が退色してしまっていたり、畳がまだらになってしまっていましたが、着色作業をすることで綺麗な図案に復活しました。
よくよく図案を眺めていますと、どういうシチュエーションなのか想像力をかきたてられます。
目出度さの象徴でもある富士・鷹・茄子が描かれたこの年賀状は、「今年も幸せな1年でありますように」という想いを届けます。
鈴木春信による原画
チェックの蝶ネクタイですました顔の紳士が被っているのは巳のシルクハット。
イラストレーターとして長年活躍されている上垣厚子氏描き下ろしの図案です。
上垣氏にはETOシリーズのコンセプトだけをしっかりとお伝えし、具体的な図案の内容は全てお任せでお願いしたところ、これまでに見たことが無いようなとても面白いイラストが完成しました。
「新しい発想で新しいことにチャレンジして欲しい」という想いを贈る年賀状です。
御赤飯の小豆が「巳」の文字になっている図案です。
お赤飯のルーツですが、平安時代の「枕草子」に小豆粥として御赤飯の原形が記されていて、その後、祝い事に欠かせない料理として定着していき、誕生、結婚、成人、節句など、人生の節目や季節の行事の際にお赤飯が炊かれ、家族や地域で食べられるようになりました。
今年も良いことが沢山ありますようにという想いを贈る年賀状です。
ジェンガ(直方体状の積み木のようなおもちゃ)を床の上に並べて、真上から撮影した図案。
ジェンガ1つでは巳とは程遠い形をしていますが、こうやって繋げて並べることで巳になるというアイデアを思いつきました。
最初は巳に見えなかったりとなかなかうまくいきませんでしたが、何度か試しているうちにだんだんと巳のようになっていきました。
床のフローリングの模様もそのまま取り入れたことで、幾何学的な和の雰囲気も感じられるデザインとなりました。
今年も発想を転換して新しいことに果敢に挑戦できますように、という想いを乗せた年賀状です。
床の上で色々と構図を
試しました
カラフルなちりめん生地を用いた巳です。
長い靴下を畳んでいる時にそれが巳に見えたことがアイデアのきっかけでした。
最初は靴下に綿などを詰めて巳のような形にしていましたがそれでは蛇柄のような奇抜さや表情が見えてこないので一から手作りすることに。
巳特有の毒々しさや怖さは封印して、カラフルなちりめん生地を用いて、少し抜けたユーモアのある瞳と豪快に開いた口により、親しみやすさのある巳が完成しました。
青海波柄は「未来永劫に」という意味があり、今年も平穏で幸せな暮らしが続いていきますようにという想いを届けます。
最初に制作した靴下の巳(右上)
左の巳はその後にちりめんを使用して制作
年賀状のモチーフとして使用されることの多い富士山ですが、今年は葛飾北斎の富嶽三十六景の「深川万年橋下」を用いました。
大きなアーチが美しいこの万年橋は、小名木川と隅田川との合流点に架けられた橋で、洪水対策のために川の両岸の石積を高くしたそうです。
その石積の上に架けられた橋は、富士山が眺められる絶好のスポットだったのでしょう。
橋の上を行き交う人々も足を止めて景色を眺めている様子が伺えます。
「富士山のように1番を目指せますように」という想いを込めた年賀状です。
ここでご紹介した以外にも様々な想いが込められた年賀状計32デザインをご用意いたしました。
日頃お世話になっている方や大切な方へ、気持ちを込めた年賀状「ETOシリーズ」を是非お送り下さい。