1枚1まいのデザインに込められた想い

全く新しい年賀状を作りたいという想いから誕生した本ブランド「ETO Series」。
既存の年賀状制作の概念を取り払い、新しい色使い・大胆なデザインアプローチ・グラフィカルなイラストや
タイポグラフィー・積極的な古典芸術の引用など、様々な方法を模索した年賀状全40デザインが今年も完成しました。

ここでは、その中でも特徴的な9種類のデザインを制作の想いを含めてご紹介いたします。
年賀状選びのご参考にしていただけますと幸いです。

富士山と昇り龍を現代風にアレンジした図案です。
コンセプトは「勇往邁進」
ひたすら上へ上へと空を見上げて突き進む辰の姿から、今年も頑張ろうという決意と勢いが伝わってきます。
シンプルな背景と富士山に対して、辰は独創性ある幾何学模様で描きました。

「ことしも上へ上へと挑戦していけますように」という想いを贈る年賀状です。

躍動感のある筆使いがダイナミックな一枚。隠れた龍が今にも動き出しそうです。
龍の背びれのシルエットを一筆で見せられるように半紙に墨汁を使って何枚も書き、筆の運び具合や、かすれ具合、辰の躍動感が一番良いものを選びました。

「今年も躍動感のあふれる年になりますように」という想いを贈る年賀状です。

初日の出を背景にゆうゆうと海面近くを飛ぶ辰。
静かな情景の中に期待感や希望が見えるようなデザインです。
色使いはやさしくどこか懐かしさも感じさせるようなものにしています。

この辰は何を思い、どこに向かっているのか。
シンプルなレイアウトゆえに色々と想像力をかきたてられます。

性別・職業問わず幅広い方にお贈りいただける年賀状です。

江戸時代初期の狩野派の絵師「狩野山雪」による双龍図を用いた図案です。
原画では昇り龍と降り龍の双幅になっているのですが、勢いのある昇り龍を使用しました。

同じ時代に描かれた錦絵(多版多色刷り)の色使いなどを参考にして、当時狩野山雪だったらどのような色を付けただろう?と想像しながら少しずつ着色作業を進めていきました。
迫力のある辰の顔が目立つように顔はかなり白を多く使用し、背景は金箔で豪華さを出してみました。

力強さと強い意志が感じられるこの年賀状は、「今年もエネルギーに溢れた1年でありますように」という想いを届けます。

縁起物のたけのこ2本を辰の角に見立てました。
まっすぐに天を貫くように伸び、成長も早いたけのこは、その姿を立身出世に見立てられて、縁起のいい食材として親しまれてきました。

「今年もさらなる飛躍をお祈りしております」という想いを送る年賀状です。

とことんシンプルな図形で辰を表現したい。
そんな想いでこの図案のデザインはスタートしました。

辰の特徴と言えば、2本の角。
本図案では、角と目、そして鼻の穴を●と棒で表して辰に見えるように調整していきました。
最初はうさぎにも見えてしまう状況でしたが、微調整を繰り返していくうちになんとか辰に見えるところまでたどり着くことができました。

「THE年賀状」のようなデザインではなく、少しだけひねりを利かせたデザインは、幅広い年齢層の方に喜ばれます。

CGは一切無し。筆を使わずに絵の具をそのまま画用紙に乗せて辰を描きました。
アイデアを形にする際にはとにかくやってみることが肝心。最初は辰に見えなかったりとうまくいきませんでしたが、コツを掴んでくるうちにだんだんと辰のように描けるようになってきました。

何か新しいことに挑戦しようとするとき、ついつい出来ない理由を探してあきらめてしまいがちですが、強い意志さえあれば成し遂げられるということを表現しています。

今年も新しいことに果敢に挑戦できますように、という想いを乗せた年賀状です。

勇ましいイメージの辰をいかに可愛らしく、めでたく魅せられるかを考え、試行錯誤の末に出来上がったのがこちらの置物です。
コロンとした丸みで柔らかさを出しつつ、辰の特長でもあるツノやラインを残し、紅白にゴールドを使って上品に仕上げました。
龍は幸運を表すシンボルです。

年賀状のモチーフとして使用されることの多い富士山ですが、今年は葛飾北斎の富嶽三十六景の「江都駿河町三井見世略図」を用いました。

凧揚げがお正月の風情をあらわしている印象的な1枚です。
屋根に登っている人々は、瓦職人。

人々が指を指しながら富士山を眺めている様子は、昔も今も変わらない光景のようです。

「富士山のように1番を目指せますように」という想いを込めた年賀状です。

ここでご紹介した以外にも様々な想いが込められた年賀状計32デザインをご用意いたしました。
日頃お世話になっている方や大切な方へ、気持ちを込めた年賀状「エトシリーズ」を是非お送り下さい。